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排便後に下着に便がついてしまうのですが、出産による骨盤底筋の弱りに関係しますか?

2年前に初めての子を出産しました。分娩時間13時間、3480gの大きな子でした。出産後、腟内が傷ついたのか出血量が多いとのことで手術しました。


その後、尿もれがたまにありました。特にお風呂に入った後、出てきて体を拭いている時にもれる、おしっこをしたいと思いトイレに行っても間に合わない時もありました。また、くしゃみでの尿もれも。


現在はそんなにひどくありません。間に合わないことがたまにあるくらいです。しかし、同じ時期に便もれ(?)も起こっていて、今はこちらのほうがひどく困っています。


トイレで大をした後、綺麗に拭いてウォシュレットもして拭いているにもかかわらず、しばらくすると大が下着についてしまいます。


長時間自転車に乗った時に、気づかないうちに下着についていたことがあり、ショックで肛門科に行きました。肛門括約筋が出産によって傷ついているほどではないが弱っているとのこと。


出産によって骨盤底筋の弱りで尿もれすることがあるそうですが、それなら便もれも骨盤底筋の弱りによるものでしょうか? 


仕事、運動、持病、趣味も特にありません。便をした後に尿もれ専用パッドをして10分後にトイレでまた拭いてしまえば、今のところ次につくことはありませんが、「第2子出産時にはもっとひどくなるのでは?」と思い、妊娠するのが怖いのです。


出産は帝王切開の方がいいでしょうか。(花子・30歳)

分娩時の肛門括約筋の損傷はしばしばあり、次回出産の方法は産婦人科での判断が必要。

分娩時、肛門括約筋の損傷はひんぱんに起こります。


一方、若い女性の直腸と肛門には大きな予備力があるのがふつうで、少々肛門括約筋に傷がついたとしても、下痢したら間に合わない、という程度の人が大半ではないかと思います。


出産による便もれの診療は、予防防止は産婦人科ですが、治療は主として大腸肛門外科が担当しています。ただし、どちらの立場からみても、「肛門括約筋が傷ついているほどではないが弱っている」という肛門科医師の説明だけではちょっと状況がつかみづらいように思います。


花子さんのような排便後の便もれでは、括約筋など筋肉の問題だけでなく、便の硬さ(硬すぎ、柔らかすぎ)や直腸・肛門の知覚機能の問題なども影響しているかもしれません。


排便習慣や便の硬さなどの調整だけでも、便もれはかなりよくなります。今では検査法や治療法もかなり開発されています。お困りでしたら、専門的な診療を行っている施設を探して受診されることを奨めます。


(大腸肛門機能の疾患でお困りの方のために、専門医らの学術団体から案内が出ています https://kinoushougai.wixsite.com/mysite


次回の出産を帝王切開にした方がよいかどうかは、ご相談を読んだだけでは判断が難しいです。これは微妙な問題で、やり直して2つの方式を比較することもできません。実際に妊娠し出産が近づいたときに、そのときの肛門の調子で自分で決める、くらいのつもりでいらっしゃればよいのではないでしょうか。


監修:社会福祉法人三井記念病院 産婦人科 中田真木先生