ボクシングジムの縄跳びで尿もれ。スポーツは症状を悪化させますか?
私は現在40歳で出産経験はありません。昨年の春からダイエットのためボクシングジムに通い始め、現在も週2回程通っています。当時、身長164cmで体重は70kgありました。
初めての尿もれは、ジムに通い始めて間もない頃、縄跳びをした時です。少量でしたがすごいショックでした。ただ、肥満で筋肉が衰えているから一生懸命トレーニングしてやせればそのうち治るだろうと思い、あまり気にしないように心がけていました。
半年くらいして症状はなくなり、やはり肥満が原因だったのかと自分で思い込んでいました。ところが、現在57kgで標準体重に戻ったのに、最近また縄跳びをするともれるようになりました。くしゃみやせきでも、たまにもれるときがあります。
あまりおなかに力を入れるのはよくないということですが、ボクシングが腹筋を使うスポーツなのでこのまま続けると、ますます症状がひどくなるのでは、と心配です。
もれる量はわずかなのでパッドは使ったことがありません。もともと便秘で頻尿ですが、運動と、食事療法のおかげでだいぶ解消しました。専門医を受診したほうがよいでしょうか。(ポル子・40歳)
骨盤底を意識しながらスポーツは積極的に楽しみましょう。
腹圧性尿失禁(せき、くしゃみ、運動で腹圧が加わった際のもれ)は、出産による骨盤底のダメージが原因として強調されますが、出産経験のない方でも決して珍しいことではありません。
肥満は筋肉のゆるみもさることながら、強い腹圧が骨盤底にかかり、腹圧性尿失禁の症状を起こしやすくします。減量による尿もれ改善効果については多数の論文があります。ボクシングジムに通って減量されたのは大正解でした。便秘のコントロールも尿失禁改善の助けになります。
縄跳び、せきで少しもれる程度なら、以上の生活の工夫と骨盤底筋トレーニングで対応するのが上策と思います。必要なら尿吸収ライナーなどの専用品を使って、お好きなスポーツを積極的に楽しんでいただくのがよいと思います。
尿失禁を起こさないよう、走ることも跳ぶことも控えて家に引きこもっては、それこそ筋肉が弱り、体重も増えてしまうでしょう。一般的なスポーツの際も、骨盤底を意識することを心がけてください。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
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