膀胱のサイズが人の1/3とのこと。排卵日の不快な感じがつらいのです。
普段からトイレは近いほうなのですが、特に排卵日付近は頻尿で下腹部がずっと張った感じがあります。ひどい時は30分も経っていないのにトイレに行きたくなります。
婦人科や泌尿器科をいくつか受診しましたが、全く改善されません。
今は泌尿器科に通院していますが、尿をためられる量が普通の人の3分の1しかないそうで、入院して膀胱を広げる処置をすすめられています。
尿量は限界で100~150ccほどです。ただ、排卵日の時はおなかの張りがひどく、30分もしないうちにトイレに行きたくなり、尿量をはかると150ccあります。30分ほどで、そんなにたまるものですか? また、ひんぱんなので、尿の色はほぼ透明です。
排卵日の不快な感じがつらいです。旅行も行きにくく困っています。
婦人科では異常はなく、先生には「排卵日の頻尿はしょうがない」と言われました。どのような病院を受診したらよいかと、少しでも症状がよくなる方法を教えてください。(macya・41歳)
泌尿器科で治療を受けましょう。間質性膀胱炎の可能性があります。
150ccほどためられるのであれば、膀胱容量が正常の1/3、とまでは言いませんが、このような場合、ひどく尿意が増強していることが多く、本人の味わう苦痛は、膀胱容量の数字だけでは表現しきれません。
このご相談には書いてありませんが、尿意の増強がひどくなってくると痛みに似たものになるとも聞きます。尿意の増強が苦痛の根源であろうと推測いたします。
残念なことに、このご相談にはこれまで受けた治療について何も書いてありません。それで、どういう治療をやってみて効かなかったのかがわからず、適切な回答をつけられるかどうか少しあやしいのですが、「膀胱を広げる処置」はおそらく水圧拡張療法と呼ばれる治療法です。この治療は「間質性膀胱炎」と言われる病態に対して行われます。
macyaさんは、間質性膀胱炎の治療経験が豊富な泌尿器科にかかり、膀胱の病気をよく診てもらう必要があります。今おかかりの泌尿器科がそうでない場合は、他の泌尿器科に相談に行くことも役立つかもしれません。
水圧拡張療法は、反復することになる可能性の高い治療です。今では水圧拡張以外にも投薬や生活指導が一定の効果を上げています。よく診てもらい、よく説明を聞いてから、受けるようにしましょう。
なお、排卵や生理の周期に伴って膀胱や尿道のトラブルが変動するとしても、ほとんどの場合、トラブルの原因は子宮や卵巣の病気ではありません。一度受診して子宮や卵巣の病気はなかったのであれば、産婦人科については受診し直す必要はありません。
監修:社会福祉法人三井記念病院 産婦人科 中田真木先生
今すぐできる尿もれ対策には
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