激しい運動での尿もれで手術をしましたが残尿があり、今ももれます。次の手は?
激しい運動での尿もれのため、昨年2月TVM-A手術、昨年7月にTVM-PとTOT手術を同時に行ないました。しかし、現在も残尿のため、激しい運動時に尿もれがあります。残尿は病院の測定では100ccでした。激しい運動時にもれきってしまえばもうもれませんが、パッドへのもれは60ccです。
TVT手術は泌尿器科の先生の診察では、残尿がある人にはダメということで、今は減量(5kg)と、さらなる骨盤底筋のトレーニング(朝夕20分)に取り組んでいます。「7月までに改善できなければ別の方法を考えましょう」とのことですが、別の方法は何かありますか?
一番好きな運動で一番もれるのですが、この運動をやりたいということを伝えての手術だったのに、減量できたとしても、まだもれがあれば、次はどうすればいいのでしょうか?
減量は過去に何度も失敗しているので、今回は筋肉をさらに増やす作戦で、腹筋他すべての筋肉を鍛えています。筋トレではもれません。筋トレはもれが始まる前からずっとやっていますが、筋トレが骨盤底筋を緩ませた原因ではあるとは思うので、今は骨盤底筋を意識しながらトレーニングをしています。
減量はできそうな気はするのですが、まだもれが残るような気がしてなりません。激しい運動や筋トレをやめる気はなく、次の手があれば教えてください。(ひら・49歳)
排尿困難や残尿がある場合、TVT手術はお勧めしません。受け入れてケアすることも大事。
腹圧性尿失禁の手術をもう1回やるには、残尿の存在がネックです。
腹圧性尿失禁の手術は、1990年代に尿道の下をポリプロピレンメッシュのテープで支えるTVT手術が出て、負担が小さくなり、長期成績も安定しました。ここ数年は、TVT手術の変化形のTOT(経閉鎖孔式テープ)手術を始める施設も増えてきました。TVT手術はおなかの方にU字型にテープを通す、TOT手術はよりなだらかな形で大腿の付け根にテープを通すという違いがあります。
TOT手術はTVT手術で起きうる腸管損傷、膀胱誤穿刺の合併症を避けられる利点があり、治療成績もほぼ同等といいます。尿道が本当に弱いケースでは、TVT手術の方が成績がよいとの報告されており、TOT手術でだめなら、次はTVT手術という方向性はありです。
しかし、排尿困難や残尿がある場合、私は基本的にどちらもお勧めしません。
もれにくくすることは出しにくくすることでもあります。尿失禁がなくなっても、尿閉になり、1日何回か尿道に管を入れて尿を出さなくてはいけないとしたら、あなたは満足でしょうか。
尿もれを治したいのは山々ながら、治療のために冒す危険が大きすぎる時、また治せない尿もれは受け入れて、尿もれ専用パッドなどでケアしていくことも大切なのです。
なお、尿道周囲注入療法は、手術に比べ尿閉の危険は少ないのですが、激しい運動時の尿もれを改善するだけの効果は期待しにくいかと思います。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
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