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子宮のトラブルと尿もれ

子宮筋腫や子宮腺筋症は、30~40歳代の女性に頻繁に見られる病気です。


子宮筋腫や子宮腺筋症(子宮内膜が子宮壁に迷入し、平滑筋の層が硬化肥厚する)では、増大した子宮が膀胱を圧迫し、頻尿や尿もれを引き起こすことがあります。


増大した子宮が骨盤の中にはまりこんで尿道を圧迫したり、子宮の後ろ側に筋腫ができて子宮が増大・後屈の状態になり膀胱の出口の部分を押しつぶすようになると、いつも排尿しにくかったり、たくさん尿の溜まったときに突発的に排尿不能になるなどします。


これらは、子宮の病気そのものの症状です。


この他、子宮筋腫や子宮腺筋症などの治療によって膀胱や尿道の機能も変化します。膀胱や尿道を圧迫もしくは引っ張っている子宮筋腫を手術で取り除くと、ふつう排尿面の不具合はよくなります。つまり、増大した子宮のせいで排尿しづらいのであれば、筋腫除去であれ子宮摘除であれ、手術は確実な治療です。


ただし、何年もあるいは十何年も増大した子宮が膀胱を圧迫し続けていた場合、子宮を摘除した後にはしばらく排尿しづらさや排尿時の痛みが出現することがあります。長く子宮によって圧迫されていた膀胱は、急に外から圧迫されなくなると十分な排出力を取り戻すにしばらく(年齢により1〜3カ月ほど)かかります。


また、尿もれや頻尿などについては、子宮筋腫や子宮腺筋症による排尿の不具合は子宮摘除により治療できるものの、増大した子宮を手術で摘出すると、長期的には腹圧性尿失禁になりやすくなることがわかっています。


もうひとつ、忘れてはならないことがあります。

それは、もともとせきやくしゃみで尿もれしている人は、子宮摘除によって尿もれが重症化するおそれがあるということです。


子宮筋腫で手術を受ける人は、もしも手術の前に尿もれや排尿しづらさを感じている場合は、必ず担当医へ申し出てください。


また、手術の後で尿もれや排尿しづらさが始まった場合にも、まずは治療を受けた産婦人科で相談しましょう。


監修:社会福祉法人三井記念病院 産婦人科 中田真木先生