過活動膀胱で通院中ですが抗コリン薬が使えず、漢方では改善されません。
8年前から過活動膀胱の症状があり、この3年ほどで悪化したので、この方面で有名なクリニックにかかっています。最初、ベシケアを処方されましたが、1錠で丸2日強烈な吐き気があり、過敏症といわれて漢方と磁気治療に切り替えました。
しかし悪化の一途で、暖かくなってきたにもかかわらず、失禁がひんぱんになってきました。尿意切迫は強烈で、しゃがみこんで耐えられるかどうかという程度で100cc~150ccたまれば、必ず襲ってきます。水音にも異常に反応します。悪化を訴えると、次回は膀胱鏡検査をすると言われてしまいました。
専業主婦で、BMIは22.5、出産経験なし、ウォーキングは毎日行ない、1日の飲水量は1リットル程度でカフェインは最小限にしています。持病はなく、飲酒・喫煙歴はありません。排尿回数は昼10回、夜2回程度です。膀胱訓練は長年続けていますが、最大容量は200ccどまりで、少し我慢すると後半は腹圧をかけなければ排尿できません。
抗コリン薬を使えず、磁気治療も漢方も効果がない場合でも改善の可能性はあるのでしょうか。外出時には一番厚いパッドを使用していますが、失禁がこわくて閉じこもりがちになり、絶望的になってしまいました。(更年期少女・48歳)
抗コリン薬が駄目でもβ3作動薬やボトックス膀胱壁注射で症状が改善する可能性があります。
「過活動膀胱」の症状と考えられます。
抗コリン薬を1錠のんだら吐き気があり、その後の漢方薬や磁気治療も効果がないとのこと。
軽症の方には「薬の前にやることがある」と、排尿日誌をチェックして水分、カフェイン、アルコールの取りすぎに注意してもらったり、膀胱訓練で排尿間隔を少しずつ広げるようお話ししますが、ご相談者はそこはすでにしておられます。膀胱鏡は他疾患の鑑別のため受けておいてよいでしょう(女性ではそれほど大変ではありません)。
過活動膀胱の治療薬では、抗コリン薬のほかにβ3(ベータスリー)作動薬という薬が出て来て、副作用が少ないことからよく使われています。こちらを使ってみるのもよいでしょう。切迫性尿失禁がひんぱんにある重症の過活動膀胱で、抗コリン薬やβ3作動薬で改善しない、副作用で使えないという場合には、ボトックス膀胱壁注射、仙骨神経刺激療法という選択肢が保険で使えるようになりました。新しい治療もそれぞれの長所短所がありますので、かかりつけの専門医にあらためてご相談されてはと思います。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
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