膀胱瘤と診断、その後下垂は改善したものの陰部辺りの違和感が消えないのです。
今年1月に泌尿器科で膀胱瘤と診断され(入浴時に腟の前辺りに丸いモノに触れたため)、婦人科へということで、その後は婦人科へ行っています。骨盤を正す療法もしています。
9月の婦人科の検診では「下がっていませんよ」と言われました。治療所の先生からも内臓は上がってきましたと言われています。けれど陰部辺りの違和感が消えないのです。常に粘膜を感じるような湿っぽいような感じです。気持ちが悪いです。正常な状態が分かりませんが、何となく少し膨らんでいるような感じもします。
以前のような入浴時の丸いものは触れなくなりました。歩行も普通にできるようになりました。陰部が膨らんでいるように感じるのも悪い時よりずっと少ないです。
違和感が気になって仕方ないので、他の婦人科でも診てもらいました。全部で3カ所です。どこでも膀胱は下がっていないと言われるのです。違和感はホルモンの関係かもしれませんとも言われました(最初から子宮は下がっていないと言われています)。
どうにも気になって仕方ありません。神経質すぎるのか出かける気にもなれないのです。本当に下垂はなくなったと思っていいのでしょうか?骨盤底の体操をしていればいつか消えるものでしょうか?他に考えられることはありますでしょうか?エストリール(1日1錠)とホチュウエッキトウを飲んでいます。(新三三・63歳)
改善したといっても骨盤底の緩みはあり、年齢に伴う体の変化と受け入れることも大事。
「入浴時に丸いものに触れた」のは、診断どおり、骨盤臓器脱(性器脱)の中で、腟の前の壁と一緒に膀胱が下がってくる「膀胱瘤(ぼうこうりゅう)」だったと考えてよいでしょう。ピンポン玉、あるいはボールみたいなもの、丸くてツルツルした弾力のあるものに触ったと、多くの方が表現されます。骨盤底筋トレーニングで入浴時に触れることがなくなり、膨らみ感も少なくなって何よりでした。
ただ、改善したといっても、骨盤底の緩みはあり、粘膜が開いた感じになっているわけです。尿もれではないが、何かべたべたする、違和感があると訴える閉経後の女性は多く、これは単に気のせいではなく、軽度の骨盤臓器脱や女性ホルモンの低下など、身体的ベースのある問題と思われます。
どうしても気になれば、漢方薬、女性ホルモン、抗うつ薬なども使われますが、このような場合は、年齢に伴う体の変化と受け入れ、楽しいことをいっぱいし、余り意識しないようにすることも大事ではないでしょうか。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
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