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  3. レーザー治療後に尿もれ|尿もれ相談

子宮頸部に高度異形成細胞が見つかりレーザー治療後に尿もれが起こっています。

先日、子宮頸部に高度異形成細胞が見つかり、「子宮頸部異形成上皮レーザー照射治療」という名目の手術を受けました。


レーザーによる照射だったため、術後の出血はなく、痛みもなかったため安堵しました。術後は抗生剤が5日間分処方され、毎食後に飲んでいました。手術は日帰り入院のため、その日のうちに自宅に帰り、静養しました。


手術の後、出血に備えナプキンは常時着用していましたが、出血ではなく、おそらく尿もれによる汚れがあり、横になっていると、無意識のうちにナプキンが尿で汚れたり、臀部をつたって尿もれしているのがわかり、あわてて体を起こしてトイレで確認するという状態になりました。寝ている最中も尿もれがあり、朝になるとナプキンが濡れています。


手術3日後から職場にも戻り、普段と変わらない生活を送っていますが、常に尿もれがあり、無意識にもれていたり、もれた段階で気づくという状態が続いています。


手術前には尿もれはなかったため、今回の手術によるものなのかと考えていますが、この年齢で尿もれとずっとつき合っていくことになるのかという不安があり、主人にも恥ずかしさがあり相談できずにいます。


今後、妊娠も希望しており、今後の生活が不安です。(C.S・30歳)

経験的に術後100日頃までに分泌物増加は終息。パッドや下着をこまめに替えて清潔に気配りを。

子宮頸部の粘膜細胞がウィルスに持続的に感染していると長い時間の後で子宮頸ガンになることがあります。


異型上皮とは子宮頸ガンの「前癌」状態のことで、ウィルス感染により正常な状態から異型上皮へ、上皮内ガンへと進行していく途中という意味です。癌を発症するまでには数年から数10年以上かかり、ウィルスに感染してもガンに進行するのはごく一部です。


原因のウィルスはHPVと呼ばれます。最近では、若い女性にHPVワクチンを投与して頸ガンを予防する試みが始まりました。


すでに異型を起こした部分の上皮は、ワクチンを注射しても正常化しません。軽度の異型は経過をみていると自然に消失することもありますが、一部は次第に異型のレベルが上がってついにガンになってしまいます。


そこで、経過時間や異型のレベル(組織を採取して顕微鏡検査で判定)をみて、一定以上のものは治療を行ないます。この治療には、問題の部位を切り取る手術やレーザー光などで上皮を焼灼する局所治療が使われます。子宮全体の摘出が必要になることはほとんどありません。


子宮頸部上皮は2mm以上の厚みがあります。この上皮を基底部まで処理するために、かなり高いエネルギーのレーザー光をあてます(耳鼻咽喉科のレーザー治療などと比較した場合)。処置した領域はいわば「やけど」になっており、もともと粘液などを分泌している部位のため持続的に体液が滲み出します。


腟外への分泌量は、処置した面積やレーザー光の深達度、もともとの子宮頸部の状態、腟内環境などによっても差が出ることと思います。


経験的には、術後3週間で一段落、100日頃までには分泌物増加は終息します。この期間は、蒸れやかぶれによるデリケートゾーンのトラブルもあるかもしれません。パッドや下着をこまめに替えるなど、清潔に気配りしてください。腟内は洗浄しないでください。


レーザー照射治療後の妊娠について、ほとんどの場合に通常どおりの妊娠出産ができます。しかし統計報告によると、レーザー治療後のクループでは不妊治療の必要がやや増加、流産早産が若干増加、出産で帝王切開の必要が若干増加、ということがわかっています。


治療を受けたグループと治療を受けていないグループの間には、異型を有していたこととレーザー光による焼灼治療を受けたという2つの差違があるわけですが、妊娠出産の成績に差が出る理由について、これらのうちのどちらが主たる原因なのかは、わかっていません。


産婦人科医・中田真木