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  3. ペッサリーの注意事項|尿もれ相談

子宮脱と言われました。子宮を取るか腟を閉じるしかないのでしょうか?

一昨年と昨年と、子宮ガン検診のとき「子宮が下がっていますね」と言われましたが、特に困らなかったのでそのままにしていました。2カ月くらい前、入浴中に子宮が下からはみ出ているのに気づき、近所の産婦人科へ受診したら、子宮脱と言われました。


とりあえず「リング」というものを入れて押し込んでくれましたが、いすに腰かけると何となく腟のあたりに痛みがあり、次の日トイレで力を入れたら「リング」ははずれて出てきてしまいました。痛みがなくなりありがたかったので、またそのままにしてしまいました。


その後、だんだん大きくはみ出すような気がして不安になり、市立病院の産婦人科へ受診しました。最初に診てくれた年配の先生は、診察台のカーテンの向こうから「このままでも大丈夫ですけど」と言い、私はそのまま帰宅しました。


その次にガン検診の結果を聞きに行ってもう一度相談したら、若い先生が「ご希望ならば手術はできますが、子宮はもう出ちゃっているので取らないと。子宮を残したかったら子宮はそのままにして、腟を縫い閉じる手術もできます」と説明してくれました。


子宮をとるとか腟を閉じるとか、怖い話ばかりです。私は、子宮をとるか腟を閉じるしかないのでしょうか。どこの病院の何科へかかったらよいかわからなくて困っています。(みちこ・64歳)

最終的には手術で治すのがいいでしょう。ペッサリーでの管理は通院が欠かせません。

子宮脱・膀胱瘤はとても患者の多い病気です。


2013年にACOG(米国産婦人科学会)が発行した患者向けパンフレット(医師が購入して患者教育に使う)によると、「女性は一生の間に、4人に1人の割合で骨盤臓器脱を保有する」とされています。[*1]


一部の子宮脱・膀胱瘤はペッサリー(ご相談の中で「リング」と言われているもの)で整復(元の形に押し込んでおくこと)できますが、ここで忘れてならないのは、ペッサリーを使っている間は管理にあたる産婦人科の指示通り、定期的に点検を受ける必要があるということです。挿入して終わりにはできませんので、挿入中の注意事項や通院計画についてよく説明を聞いてから使用しましょう。


また、ひととおり腟内にペッサリーが落ち着いても、異物感や痛みの気になる場合、腟壁が傷ついてきて出血や腟炎などが見られる場合は、無理して続けてはいけません。


トイレでいきんだらペッサリーが出てきてしまった、という話はよく聞きます。排便の際は肛門の左右から少し前の位置を両手で抑えいきむと、ペッサリーの脱出防止になります。


出産後の子宮脱・膀胱瘤では、小さめのペッサリーでもはずれて来なくて、自己着脱にできて(朝はめて夜はずす)、長期にペッサリーによる管理を続けられることが多いのですが、60代後半からの年齢層では、ペッサリーを使い始めたもののトラブル続き、何カ月か何年か耐えてがんばったけれど努力の甲斐なく手術が必要になる、ということがよくあります。


将来手術を受けるつもりでしたら、ペッサリー使用中の定期点検は不可欠です。漫然とペッサリーを入れっぱなしにすることは絶対に避けてください。ペッサリーが腟壁に食い込んで粘膜が傷つき、ばい菌が腟の外(つまり、体内)へ入り込むようになると、手術の際にもいろいろと問題が出てきます。


産婦人科医・中田真木