頻尿がひどく日誌をつけたら尿意が落ち着きました。これでいいのですか?
頻尿を意識しだしたのは2年くらい前です。朝、自転車で自宅を出てから、近くの職場に着く15分が我慢できず郵便局のトイレに駆け込んだり、スポーツジムでプールを見ながらウォーキングをしていると無性にトイレへ行きたくなりました。
仕事中もお客さんに応答しなければならない忙しい最中に、我慢ができずお客さんそっちのけでトイレに駆け込む事態でした。寒い日、体が冷えるとてきめんです。
婦人科の先生には、おしっこのことばかり考えすぎ・気にしすぎだと言われ、泌尿器科では「水分の取りすぎだ」の一言で片付けられてしまいました。
飲むことが好きなので、今までかなりの水分を摂っていたと思います。朝食時のコーヒーはマグカップで2杯ほど。そのためか午前中の尿意が強かったです。おしっこの色は薄く、においはほとんどありません。
そこで自分なりに水分を控え、排尿日誌をつけたら、夜中に起きた1回は800ml、朝の1回目が400ml、昼食前が250ml、夕食前が330ml、就寝前が170mlと1日に5回しかトイレに行かず、尿意も落ち着いていて、驚きました。こんな感じでみていってよいのでしょうか。(デミタスカップ・27歳)
過活動膀胱の傾向はありそうです。排尿日誌は行動療法にもなり、おすすめです。
頻尿に加えて尿意切迫感があるので、「過活動膀胱」の傾向はあると思います。
過活動膀胱は、膀胱の勝手な収縮(不随意収縮)で切迫性尿失禁が起きるものと解釈されていましたが、近年は、膀胱の知覚の亢進に注目が集まり、尿意切迫感があるからこそ頻尿になると、尿意切迫感が重要視されるようになりました。
過活動膀胱の治療の中心は抗コリン薬とβ3(ベータスリー)作動薬ですが、水分やカフェインの摂取、冷え性、ストレスなど生活の見直しが先決問題であることが多々あります。頻尿があるからと飲み物を極端に制限するのは問題ですが、水分やカフェインは摂れば摂るほど体によいというものでもありません。
何ごともバランス、1日尿量の目安は約1500mlです。水分を摂れという意見も控えろという意見も、1日尿量を確認しないままでは根拠なしです。
排尿日誌がよいのは、自分の生活を見直し、一種の行動療法になることです。水分をいつもより控えて1日尿量約2000mlというのは、これまで確かに摂り過ぎだったと思いますし、1回排尿量が最大800mlというのは膀胱容量として大きい方です。これでおさまれば万々歳。でも寒くなって、セルフコントロールがむずかしい時は、また医師にご相談になってください。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
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