おしっこが近くて困っています。特に寒い日は頻繁です。
おしっこが近くて困っています。日によりますが、30分前に行ったばかりなのに、また行きたくなることも。寒い日は特に頻繁に行きたくなります。
電車に乗っている時におしっこがしたくなって、途中下車してトイレに駆け込むこともあります。会議前など、「しばらくトイレに行けないかも」と思うと、とたんに尿意を感じます。でも、いざトイレに行ってもあまり出ません。
紅茶が好きで1日4~5杯くらい飲むので、水分をとる量は、もしかして人より多いかもしれません。(まる・26歳)
頻尿には、水分調節や膀胱トレーニング。徐々にトイレの間隔を長くしましょう。
成人の平均排尿回数は、日中は6~7回、就寝時は0~1回が目安、1日の排尿の回数が8回、ことに10回を超える場合には、医学的に「頻尿」となります。
頻尿の原因は、さまざまです。尿が作られる量が多い場合もあれば、「過活動膀胱」で膀胱の容量が小さい場合もあります。排尿習慣に問題があることもあれば、膀胱や尿道の感染が原因のことも。
尿もれが心配で、つい早め早めにトイレに行ってしまう、というケースもあれば、精神的な緊張から、頻尿を経験した人もいるでしょう。膀胱は自律神経の影響を受けているので、精神的なストレスに反応して膀胱が収縮し、トイレに行きたくなるのです。
日常生活で注意したいのは、水分やカフェインの摂取、冷え、ストレスなどです。
頻尿だからといって、飲み物を極端に制限するのは問題です。しかし、コーヒー、紅茶、日本茶といったカフェインを含む飲み物やアルコールには、利尿作用がありますから、飲みすぎには注意しましょう。
症状を悪化させないために、「膀胱トレーニング」をしてみましょう。トイレに行く間隔をのばす方法です。
やり方は簡単です。尿意を感じたらすぐにトイレに行かず、少しがまんしてみるのです。自分ができる範囲でかまいません。そして5分程度がまんできるようになったら、膀胱がだんだんと自分の意志でコントロールできるようになってきたということ。尿をためられるようになってきたということです。自信を持って、さらに5分、10分と時間をのばしていきましょう。
また尿意を感じたときに、おしっこをがまんするときのような感じで会陰のあたりの筋肉を何回かギュっと締めてみましょう(骨盤底筋トレーニング)。膀胱に収縮を抑えるメッセージが伝わって膀胱がゆるみ、尿意が遠のきます。
こうして少しずつ排尿間隔を伸ばしていって、がまんできる自信がついていくと、「おしっこが近い」という悩みから解放されていくでしょう。
ただし、あまりがまんしすぎると膀胱炎になる恐れがありますから、無理のない範囲でトライを。よくならないときは、病院を受診してください。抗コリン薬やβ3(ベータスリー)作動薬で治療することができます。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
この記事をご覧の方へのオススメはこちら
他のおすすめ「チャームナップ」
あなたの好みに合わせて選んでください。