受診の目安
病院や診療所を受診する・しないは、本人が「日常生活を送る上で、これではまずい」と感じるかどうか、というのがひとつの目安です。
軽い腹圧性尿失禁の場合は、尿もれパッドを当てたり、骨盤底筋トレーニングを行なっていれば生活上あまり問題はなく、受診も必要ないことが多いようですが、本人が生活に支障があると思っている場合は、受診してみるといいでしょう。
腹圧性以外の尿失禁でも、不具合や不快感を感じるかが受診の目安といえます。どの科に行くべきかは悩むものですが、まずは泌尿器科か産婦人科のどちらかを受診しましょう。
「腹圧性尿失禁」は泌尿器科もしくは尿失禁に取り組んでいる産婦人科、「性器脱(骨盤臓器脱)」に伴う尿もれの場合は産婦人科にかかるのが、現在のところ一般的です。
腹圧性以外の尿もれの場合や持病のある方などは、かかりつけの医師にまず相談するか、総合病院、または尿失禁外来のある病院を受診するといいでしょう。
監修:名古屋鉄道健康保険組合名鉄病院 女性泌尿器科付部長 加藤久美子先生
- ※尿もれを引き起こす原因の特定は本人には難しい場合がありますので、担当医にご相談ください。